マイケルになる人
昨日のスタジアムライブの興奮が未だ冷めやらない。
藤井風のライブに行った。
昨年の大阪城ホール公演から実に1年ぶりである。
2人申し込みにも関わらず奇跡的にアリーナが当選したので、本当に"ついていた"。
全ての入場が終わるのを待って開演した事もあり、15分ほど待ったオーディエンスは声こそ出さないもののボルテージがMAXに。
待ちわびた効果もあったと思うが、それにしてもステージ上の階段に本人がせり出して上がってきた瞬間、今までアーティストに対してあげたことの無い歓声をあげそうになった。
マイケル・ジャクソンのコンサートでは毎回失神者が出たらしいが、なんかそのうちそうなりそうな予感がした。大袈裟かもしれないけど本当に。
藤井風の魅力、とはなんだろう。
高い演奏力、瑞々しさと色気が渾然一体となったオーラ、泣く子も黙る圧倒的歌声、本人のピュアすぎる程ピュアな感性……etcetc
神は二物も三物も四物も与えるとはまさにこのことである。
あれだけ老若男女(本当に老若男女)ギッチギチに詰まったPanasonicスタジアムを余すことなく沸かすことが出来るソロアーティストというのは彼しかいないのやもしれない。
映像演出も大変見事だった。
ステージバックと左右のスクリーンをフルに使った演出が大変見応えがあった。
そしてあのデカいスクリーンに映し出されて尚アップに耐える彼のビジュアルたるや。
太宰治のような憂いを帯びた表情からエルヴィス・プレスリーのような自信に満ちた表情まで実に多彩。
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昨年城ホで見た後は、楽しいのと同時に 自分みたいなのが音楽やってて意味があるのだろうかという絶望に近い気持ちがムクムク湧き上がってきたのだが、
今年はもっと純粋に「すげ〜〜!!!!!」と、手放しにポジティブな気持ちでいた。
それくらい 完成した何か を見た気がした。
紅白でお茶の間に知れ渡った時はちょっと寂しいような心地だったが、今やYouTubeのコメントは超グローバル。更なるワールドワイドな活躍を願わずにはいられない。
彼はマイケルになる人なのかもしれない。
(22.10.17)